北京の治安2024年版【中国旅行でトラブルに遭わない方法】

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「北京旅行を検討しているけど、治安は大丈夫？」
「初めての北京旅行で気をつけることは？」
「旅行先でトラブルに遭ったらどうすればいい？」

と、北京旅行の不安な点はありませんか？
本記事では北京の治安についてお答えします。

北京の治安について

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外務省の海外安全ホームページによると北京の治安は全体的に安定しており、2019年の刑事事件件数は減少傾向にあります。しかし、詐欺事件は2018年から2019年で24%も増加し、日本人旅行者が巻き込まれたケースもあります。

北京では窃盗事件の件数は減少傾向にありますが、日本人旅行者を狙った窃盗や盗難、ぼったくりの被害が発生しています。

デモやストライキについて

歴史認識の違いや政治的な要因から反日感情が強くなる時期があり、なかでも中国の祝日は反日感情が高まりやすくなるため、領事館・大使館周辺では反日デモが行われる場合があります。

交通事情・事故について

車社会が発展している中国では交通事故が多発しており、人身事故も多いため注意が必要です。日本と中国では交通ルールが一部違い、中国では赤信号でも右折できるや、車は右側車線を走行するなどがあります。横断歩道を渡るときは、信号無視の車や右折してくる車に細心の注意を払ってください。

元北京在住者の体験談

観光地での不審な勧誘は相手にしない

北京は比較的治安が安定していますが、観光地では不審な勧誘が日常茶飯事で行われています。きっぱり断り、相手にしないようにすれば、トラブルに巻き込まれる可能性が低くなります。

地元の人との交流を楽しむのも旅行の醍醐味ですが、法外な値段のお店に連れて行かれたり、偽物のブランド品を勧めてきたり、日本人の親切心に漬け込んでだまそうとする人もいるのを忘れないようにしましょう。

北京旅行の注意点

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監視社会と言われるほど監視カメラが多く、普段の治安は安定している北京ですが、旅行中に事件やトラブルに巻き込まれることがあります。北京旅行で注意するポイントを紹介します。

注意点1：パスポートの不携帯

中国では16歳以上の外国人旅行者は常にパスポートを持ち歩くことが義務づけられており、持っていない場合は警察署で事情聴取を受けるケースがあります。観光地や高速鉄道の窓口など、様々な場面でパスポートの提示を要求されるので忘れないようにしましょう。

注意点2：偽札

電子マネーが普及し現金を使う人は減少したものの、いまだに北京では偽札が出回っています。買い物やタクシーでお釣りをもらうときは、精巧な偽札にすり替えられている場合があるので注意してください。支払いはなるべく少額紙幣と硬貨を使用し、交通機関ではチャージ式の電子マネー「一卡通」の使用がおすすめです。

注意点3：デモ

反日感情が高まっている時期や日中関係が不安定な時期に旅行される場合は、デモに注意が必要です。北京にある日本大使館の周りでデモが行われているときは、近寄ったり、大きな声で日本語を話したりするなどの目立つ行為は控えましょう。

注意点4：写真撮影の禁止

観光地の中でも一部の博物館などは撮影禁止になっているほか、軍事関係施設などの国家機密になっている場所では絶対に撮影しないでください。北京市政府が「スパイ行為」を行なっている人物の通報を市民に奨励するなど、対策を強化しています。

注意点5：ぼったくり

空港や街中などで突然話しかけてくる人物には注意し、不審な勧誘は断りましょう。また、タクシーは非正規タクシー「白タク」ではなく、空港や観光地にある正規のタクシー乗り場で乗車したほうが安心です。乗車した際はメーターを使っているか確認し、メーターに出た運賃を支払うようにしてください。

北京の治安が悪いエリア

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近年、北京周辺ではスラム街の取り締まりを強化しているため、スラムと呼ばれる地域はなくなっています。しかし、注意が必要なエリアや観光スポットもあります。

北京西駅

北京西駅は中国の中心的な駅で、地方からの出稼ぎ労働者や旅行客が多く利用する場所になっています。駅周辺はいつも混雑しており、駅利用者を狙ったスリが発生しています。北京西駅を利用する際はなるべく大金は持ち歩かず、荷物から目を離さないようにしてください。

豊台区

豊台区は北京市内の観光地からは少し離れていますが、北京西駅や北京南駅からのアクセスが良く、盧溝橋がある歴史的に有名な場所です。豊台区の中でも大紅門では商業施設でのスリや、夜間の強盗が多発しています。滞在される場合は夜間の外出は控えることをおすすめします。

安家楼地区

中国では「城中村」と呼ばれる都市と農村の中間の発展途上地域があり、安家楼もそのひとつです。日本大使館からも近い地域ですが、安家楼地区の奥に入ると農村のように舗装されていない道路や瓦礫が残っています。トラブルに巻き込まれないためにもむやみに立ち入らないようにしましょう。

注意が必要な観光スポット

王府井

王府井は北京市内でショッピングや食べ歩きできるとして人気の観光地です。「北京の銀座」とも呼ばれており、歩行者天国になっている通りや軽食を楽しめる王府井小吃街は大変混雑しています。観光客を狙ったぼったくりやスリが多く発生している場所なので注意しましょう。

三里屯

三里屯は大使館が集まっている地域で、商業施設やおしゃれなバーが立ち並んでいるため夜の散策にも人気の場所です。特に夜間は旅行客を狙った詐欺・恐喝事件が発生しています。不審な人に声をかけられたり、お茶に誘われたりすることがあり、ついて行くと高額なお茶代を請求されることがあります。見知らぬ人物から話しかけられてもついていかないように気をつけてください。

西単

西単は若者の流行発信地で商業施設や服飾市場がある観光地です。手頃な価格で楽しめるグルメ通りもあり、中国の若者にも人気の場所です。混雑している商業施設内ではスリが発生しているため、買い物の支払いのときなど、カバンを開けっぱなしにしないよう注意しましょう。

北京の治安が良いエリア

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比較的治安が安定しているエリアと女子旅や1人旅におすすめの観光地を紹介します。

国貿・CBDエリア

国貿・CBDエリアはビジネスの中心地として、高層ビルが立ち並ぶオフィス街です。大企業のオフィスや5つ星ホテルが集まっており、比較的治安の良い地域です。観光地へのアクセスも良いので滞在するのもおすすめのエリアです。

麗都エリア

麗都エリアは北京日本人学校や日本食レストランがあり、日本人が多く住んでいる地域です。日本人以外にも欧米人なども多く住む国際色豊かな場所で、比較的治安が安定しています。近くに「798芸術区」というギャラリーやカフェが集まる観光地もあり、旅行客にもおすすめのエリアです。

おすすめの宿泊エリア

ビジネス街や外資系ホテルが立ち並んでいる地域は、比較的治安が安定しています。ホテルニューオータニなど日系・外資系のホテルや5つ星ホテルの多い「建国門エリア」と「国貿エリア」がおすすめです。

治安が良い観光スポット

南鑼鼓巷

南鑼鼓巷は北京の昔ながらの街並み「胡同」を開発して、おしゃれなカフェやおいしいスイーツが楽しめる場所です。若者のカップルや団体旅行客も訪れる人気の観光地で、常に人通りがあるため、女性も安心です。中国の最新流行スイーツ店が出店しているので、甘い物好きの人も楽しめます。徒歩5分の場所に什刹海という湖があり、湖畔の散策もおすすめです。

前門

紫禁城の南側にある前門は、レトロ風な建物や歩行者天国でのショッピングが人気の観光地です。道が広く周りが見渡せるので、安心してショッピングを楽しめます。リアルな蝋人形が人気の「北京マダム・タッソー蝋人形館」など家族で楽しめる施設もあるので、子供連れの家族旅行にもおすすめです。

その他のおすすめ観光スポットは「北京の魅力を大解剖！北京のおすすめ観光スポット5選」をご覧ください。

北京旅行の防犯対策

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北京旅行の防犯対策を4つ紹介します。

防犯対策1：大金を持ち歩かない

観光や街歩きのときは、なるべく現金を持ち歩かないほうが安全です。お金を分けて持ったり、使わない現金はホテルのセーフティボックスに預けて置くことをおすすめします。ただし、ホテルのセーフティボックスや部屋も絶対に安全とは限らないため、必要最低限の現金を準備するようにしましょう。

北京ではキャッシュレスが浸透しており、旅行者でも使えるキャッシュレスサービスの銀聯カードを事前に準備するのもおすすめです。

防犯対策2：正規タクシーを利用する

北京首都国際空港や万里の長城など、北京中心地から離れた場所では白タクと呼ばれる非正規タクシーが多く、運転手は外国人旅行者を狙って声をかけてきます。悪質な白タクでは、高額な運賃を請求する、メーターを使わないなどのトラブルが多発しています。

タクシーに乗る場合は正規のタクシー乗り場から乗車し、必ずメーターを使っているか確認してください。北京の正規タクシーはナンバーが必ず「京B」から始まっているので、確認して乗ると安心です。

防犯対策3：荷物から目を離さない

観光地や空港、駅では置き引きやスリが多いので、貴重品は肌身離さず持ち、スーツケースからも目を離さないようにしましょう。後ろに背負ったリュックや脱いだ上着のポケットは狙われやすいため、貴重品は常に視界に入る場所に身につけておくことが重要です。

防犯対策4：暗い路地には入らない

北京では人気のある観光地でも、裏の路地に入ると人通りが少なく危険な場所もあります。不審な人物から勧誘されることもあれば、トラブルに巻き込まれることも考えられるので、朝昼の明るい時間帯でも裏通りには入らないことをおすすめします。

トラブルに遭ったときの対処方法

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防犯対策をしっかりしていても、予期しないトラブルに巻き込まれることがあります。万が一、トラブルに遭ったときの対処方法も紹介します。

パスポートの紛失

パスポートを紛失した場合、最寄りの派出所・管轄の公安局出入境管理部門・大使館（総領事館）で「帰国のための渡航書」を申請する必要があります。春節など大型連休の時期には手続き1週間以上の期間を要する場合もあります。詳しくは在中国日本国大使館の「帰国のための渡航書」をご確認ください。

交通事故

万が一、交通事故に巻き込まれた場合は交通警察（122）へすぐ通報します。電動自転車との事故の場合など、そのまま逃走されるケースもあるため、必ず海外旅行保険に入り、事故に巻き込まれた際はすぐに保険会社へ連絡しましょう。

ケガや体調不良

北京には24時間営業している病院や日本語が通じる病院もあるので、状況に応じて最適な病院を選べます。また、ホテルのフロントに相談して代わりに病院へ電話してもらえる場合もあります。

中日友好医院（国際医療部）

北京インターナショナルSOSクリニック

北京の緊急連絡先リスト

北京でトラブルに遭ったときの緊急連絡先です。

在中国日本国大使館について

大使館では邦人救護、パスポートや戸籍の手続き、日本入国ビザの手続きなどを行なっています。また、在中国日本国大使館は中国に関する安全情報も発表しているので、渡航の際は参考にしてください。

基本情報

北京旅行の治安まとめ

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北京の治安は世界的に見ると比較的安定していますが、日本に比べると注意が必要な地域も多いのが現状です。万が一のときに備えて、万全の準備をして渡航しましょう。

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