桂林の魅力とおすすめ観光スポット5選【元中国在住者が紹介する中国旅行ガイド】

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「中国にある桂林がどんな都市なのか知りたい！」
「桂林旅行のベストシーズンはいつ？」
「桂林のおすすめ観光スポットってある？」

と、桂林旅行の計画でどこに行くか悩んでいませんか？
本記事では桂林の魅力と観光スポットを紹介します。

桂林ってどんなところ

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中国にある桂林について紹介します。

桂林とは

桂林は中国南部の広西チワン族自治区にある地域で、桂林市が中心地になります。水墨画などに描かれるカルスト地形（石灰岩が川や風によって浸食されてできた地形）と、その間を流れる璃江（りこう）が有名です。桂林の風景は古代から人々を魅了してきました。現在は世界遺産に登録されていて、世界中から観光客が訪れる人気の観光地です。

他の都市との違い

桂林の歴史は3世紀の呉の時代までさかのぼります。当時から桂林の風景は多くの詩に詠まれ、「桂林の山水は天下に甲たり」という言葉があります。これは「桂林の山水は天下一だ」という意味です。アクセスには時間がかかりますが、ここでしか体験できない璃江下りは時間をかけてでも体験する価値があるでしょう。

桂林までのアクセス方法

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日本から桂林までのアクセス方法と市内のおすすめ移動手段を紹介します。

日本から桂林のアクセス方法

日本から桂林市までの直行便はありません。日本から北京、上海、広州、香港などの都市を経由して行きます。例えば上海を経由する場合、羽田から上海まで3時間20分、上海から桂林両江国際空港まで2時間30分で到着します。その他、広州を経由する場合は合計で約6時間45分かかります。

桂林市内の移動手段

桂林両江国際空港から桂林市内までは28㎞で、空港バスやタクシーで移動できます。空港バスは約40分で、料金は20元と格安なのでおすすめです。

1. 鉄道
   桂林市には地下鉄がなく、鉄道のみです。主に他都市に行くために使われます。桂林駅（桂林南駅）、桂林北駅、桂林西駅があります。最も大きな駅が桂林駅で、北京、上海、重慶など中国の主要都市と結んでいます。
2. バス
   市民の足として使われるのがバスです。桂林市内はバスの路線が非常に多く、複雑です。また時刻表がほとんど守られない、おつりが出ない、スリなどの犯罪が多いことなどから、観光で利用するのは難しいでしょう。
   
3. タクシー
   観光客にとって最も使いやすいのがタクシーです。初乗りは2㎞まで9元（182円）です。その後1㎞ごとに加算されます。夜間は割増です。大手交通会社のタクシーと個人タクシーがあり、車体で見分けることができます。大手交通会社のタクシーは車型、ボディーの色が統一されています。個人タクシーの車型は比較的古く、統一されておらず、ボディーの色もバラバラです。
4. バイクタクシー
   現地の人が使いこなしているのがバイクタクシーです。ヘルメットをかぶってバイクの後部座席に乗ります。主に短距離に利用され、渋滞の時間などに車の間を縫って走る様子をよく見かけます。荷物が多いと乗れないこと、また値段も交渉制なので観光には不向きです。

桂林の治安は大丈夫？

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桂林の治安と旅行の注意点を紹介します。

桂林の治安について

桂林は治安の良い都市ですが、公共交通機関や人混みではスリなどの軽犯罪が起きています。常に貴重品の管理を徹底しましょう。

桂林旅行の注意点

桂林駅（桂林南駅）

桂林は世界的に有名な観光地なので、駅前広場は国内外からの観光客で常に混雑しています。また出稼ぎ労働者も多く利用するので、スリや置き引きも発生しています。所持品の管理を徹底し、長居をしないようにしましょう。

個人タクシーに気を付ける

桂林や陽朔では、まだぼったくりのタクシーの運転手がいます。被害を防ぐために個人タクシーを避け、大手タクシー会社を利用しましょう。特に、陽朔では個人タクシーが桂林市内へ戻る客をターゲットに客引きをしています。客引きをしているタクシーは避け、近くのホテルなど、タクシー乗り場から乗りましょう。

地方都市ならではの事情

桂林のローカルレストランには、まだ衛生管理が徹底されていないレストランもあります。テーブルが汚れている、出されたお皿が汚れている、といったことがたまにあります。

レストランにおしぼりがないこともあるので、消毒液と厚手のウェットティッシュを持ち歩き、汚れが気になれば自分で拭いてきれいにしましょう。あまりにひどい場合は席を変えてもらう、食器を取り換えてもらうようにしましょう。

桂林の気候とベストシーズン

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桂林旅行に役立つ気候とベストシーズン、服装を紹介します。

桂林の気候

桂林は温暖湿潤気候に属しています。緯度は沖縄県よりも南になりますが、夏の平均最高気温は28.3度と本州と変わりません。冬は平均気温が7.9度まで下がります。風も強く、寒く感じるので、厚着を心掛けた方がよいでしょう。

桂林旅行のベストシーズン

4月～10月がベストシーズンです。春は璃江の水量が増え、新緑の美しさを満喫できます。6月頃は日本と同じように梅雨になるため雨の日も増えますが、霞の掛かった山々の景色は非常に趣があり、人気です。夏は暑くなりますが、桂林は自然が多いので都会のような蒸し暑さは感じません。

桂林旅行の服装

春、秋は昼と夜の気温差が大きいので羽織るものを準備しておくとよいでしょう。夏もエアコンの効いた室内で過ごすことを考え、羽織るものを持参しましょう。冬はダウンコートなどでしっかり防寒しましょう。特に船の管板は寒く冷えます。ホッカイロなども持参するとよいでしょう。

桂林のおすすめ観光スポット

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桂林のおすすめ観光スポットを紹介します。

桂林の観光スポット1：璃江下り

桂林といえば璃江下りです。最も一般的なツアーは桂林市の竹江埠頭から出発するクルーズです。全長426㎞ある璃江の、竹江から陽朔まで83㎞を約4時間かけて下ります。両岸にそびえたつ岩山と璃江の壮大さは想像以上です。中国の20元札の裏には、璃江の見どころ一つ「黄布倒影」が描かれています。

遊覧船クルーズは、当日乗車券を手配するのは難しいので、ホテルを予約するときに同時に申し込むなど、事前に準備しましょう。

基本情報

桂林の観光スポット2：陽朔西街

陽朔西街は陽朔の船着き場にある旧市街地です。璃江の名所に囲まれている土地で、「洋人街」と呼ばれるほど、昔から多くの西洋人が住んでいました。石畳の道に、英語の看板を掛けた商店が並ぶ街並みは、桂林市内とはまた違った異国情緒があります。カフェや土産物店で食事や散策を楽しむことができます。

基本情報

桂林の観光スポット3：両江四湖

桂林市中心地には、漓江と桃花江の二つの川と、榕湖、杉湖、桂湖、木龍湖の四つの湖が集まる「両江四湖」があります。10世紀頃に整備された歴史ある名所で、今もクルーズコースとして人気です。クルーズコースはデイクルーズとナイトクルーズがあります。それぞれ45分～2時間ほどのコースから選べます。日月双塔や、宋時代の城壁や街並みなどの見どころを巡ります。

基本情報

桂林の観光スポット4：七星公園

七星公園は1979年に一般開放された公園で、敷地面積が82万㎡もある桂林で最大の公園です。公園には、普陀山の中を貫く全長814ｍの鍾乳洞や、唐代の建築様式を復元した栖霞寺のほか、約1600年前の石刻が残る桂海碑林など、たくさんの見どころがあります。広い敷地なので見どころを効率よく見て回りましょう。

基本情報

桂林の観光スポット5：世外桃源景区

陽朔から15㎞のところに世外桃源景区があります。世外桃源景区は広西チワン自治区に暮らす少数民族の文化や風習を紹介する大きな施設です。敷地の中にはヤオ族、トン族、ミャオ族などの伝統的な建物があり、民族の歴史や文化が学べる博物館になっています。ミュージアムショップでは民芸品も販売されています。敷地内の湖では、少数民族の方が民謡を歌いながら船をこいでくれるオプションもあります。

基本情報

広西チワン自治区・桂林旅行まとめ

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桂林をおすすめする理由と過ごし方を紹介します。

桂林がおすすめの理由

一度は体験したい璃江下り

桂林は日本からの直行便もなく、決してアクセスの良い土地とは言えませんが、璃江の風景は見に行く価値があります。果てしなく続くタワーカルストと悠々と流れる璃江は、大陸の雄大さを体感できます。また桂林市は観光地として整備が進んでいます。特に桂林市内や陽朔はホテルやレストランも多く過ごしやすいので、家族連れでも楽しむことができます。

見どころが多く、桂林米粉もおいしい

璃江下り以外にも、七星公園や世外桃源景区など、見どころがたくさんあります。また桂林でぜひ食べてもらいたいのが「桂林米粉」です。その名の通り桂林発祥の麵料理で、昔から中国全土で食べられています。日本のうどんのように、市民の生活に根付いた料理です。桂林市や陽朔には街のいたるところで「桂林米粉」の食堂があります。

レストランのメニューにも桂林米粉はありますが、やはり専門店がおすすめです。中には行列のできる有名店や100年以上続く老舗もあります。お店の人は観光客にも慣れているので、親切に食べ方を教えてくれます。

桂林のおすすめの過ごし方

陽朔で璃江を満喫する

近年、璃江下りの終着点の陽朔には、リゾートホテルが増えています。ラグジュアリーな部屋で璃江の流れと壮大なタワーカルストを満喫できます。夜は璃江の岸で「印象劉三姐演劇」が上演されます。北京オリンピック開会式の総監督も務めた世界的映画監督、張芸謀（チャンイーモウ）が制作・監督を務めたショーです。璃江の川面とタワーカルストを舞台に、少数民族の歌と踊りが繰り広げられる大人気のショーです。

少数民族の文化を楽しむ

桂林のある広西チワン族自治区は、チワン族を始め、今も多くの少数民族が暮らしています。桂林市内から車で90分にあるチワン族の龍勝棚田では、海抜300m～1100mに開拓された棚田を見学することができます。他にも、少数民族の村を訪問するツアーがたくさんあります。少し足を延ばしてさらに奥地へ赴いてみても良いでしょう。

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