韓国の治安を大解説【韓国旅行でトラブルに巻き込まれないために】

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「韓国旅行を検討しているけど、治安は大丈夫？」
「韓国の地方都市で気をつけることは？」
「旅行先でトラブルに遭ったらどうすればいい？」

と、韓国旅行に不安な点はありませんか？
本記事では韓国の治安についてお答えします。

韓国の治安について

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日本人の旅行先として人気の韓国。首都ソウルのほか、リゾート地の済州島や港町の釜山など、地方にも魅力的な都市がたくさんあります。ただ旅行先の治安についても気になるところ。今回は韓国全域で日本人が巻き込まれやすい犯罪やトラブルに加え、ソウル、釜山、済州島の注意が必要なエリアや観光スポットなどをご紹介します。

犯罪発生件数

韓国はアジアの中でも治安の良い国で、近年の犯罪発生件数は減少傾向にあります。ただ人口10万人あたりの犯罪発生数をみると、詐欺などの知能犯罪が699.3件、暴力犯罪が450.6件、窃盗犯罪が322.3件と、いずれも日本に比べて数倍～数十倍多くなっています。また、ソウル近郊の京畿道とソウル、釜山など都市部で犯罪が多い傾向があります。

主要都市・地域別の状況

引用元：安全マニュアル令和5年版（在大韓民国日本国大使館）

テロ・ストライキ等

韓国では、1986年の金浦空港爆破事件以後、テロ事件は発生していません。しかし、韓国は現在も北朝鮮と軍事的に対峙していて、2010年には北朝鮮による砲撃事件が発生しているほか、2015年には北朝鮮と韓国間で銃撃が発生しました。現在も朝鮮半島情勢は引き続き予断を許さない状況です。

交通事情

交通ルール

韓国は、自動車は日本と反対の右側通行です。タクシーやバスに乗降する際は十分に注意しましょう。多くの交差点は直進信号が赤の場合でも、右折可能です。交差点では左側からの右折車に注意しましょう。また、道路標識は、ハングルに併せて英語でも表記されているものの、慣れるまでは分かりづらい場合があります。

交通マナー

ソウル等の都市部では交通渋滞が日常的に発生しています。また、交通ルールを守らない車やバイクもあります。2021年の10万人当たりの交通事故による死亡率は日本より高く、日本が3.7人なのに対して韓国は12.6人となっています。車道からなるべく離れた位置を歩くようにしましょう。

注意が必要な時期

• 8月14日「慰安婦を讃える日」
• 8月15日「光復節」

慰安婦を讃える日の8月14日と、日本からの独立を祝う8月15日「光復節」では韓国各地で反日デモが行われます。ただ日本で報じられるような大規模なものではなく、日本大使館や日本総領事館前など限られた場所で行われています。これらの記念日には興味本位でそのような場所に近づかないようにしましょう。

良く起こる犯罪例と防犯対策

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日本人旅行客が巻き込まれやすい犯罪やトラブルと、被害を未然に防ぐための防犯対策をご紹介します。

1. 窃盗（置き引き・スリ）
2. 性犯罪
3. 強盗、ひったくり
4. インターネットを使った詐欺
5. 飲食店やカジノでの詐欺
6. 美容に関する詐欺
7. タクシーのぼったくり

それぞれ詳しく解説していきます。

窃盗（置き引き・スリ）

観光客の被害で最も多いのがスリや置き引きなどの窃盗です。空港やホテルでチェックイン手続き中、所持品から目を離した隙に置き引きに遭ったという報告が寄せられています。また、駅、市場、繁華街などの人混みでスリが多発しています。

窃盗（置き引き・スリ）の防犯対策

• 自分のことをじっと見ている人がいないか周囲を意識する
• 外出先では貴重品から目や手を離さない
• 盗まれやすいところに貴重品を保管しない

性犯罪

窃盗の次に多いのが性犯罪です。韓国式のサウナ「チムジルバン」で仮眠していたところ、胸や体を触られた。夜間、すれ違いざまに体を触られたという被害が報告されています。また、SNSや現地で知り合った男性と会ったところ、個室に連れて行かれてわいせつな行為をされたという事例もあります。

性犯罪の防犯対策

• 知らない異性と二人きりになる空間を作らない
• イヤホンをつけてスマートフォンを操作しながら歩かない

強盗、ひったくり

深夜、人通りの少ない路上で所持品のひったくりが起きています。犯罪者はグループが多く、凶器を所持していることもあり、傷害事件に発展することもあります。

強盗、ひったくりの防犯対策

• 夜間の外出をしない
• 被害に遭っても犯罪者を過度に刺激しない

インターネットを使った詐欺

韓国全域で様々な詐欺が発生しています。特に近年はインターネットを使った詐欺が社会問題になっています。主な詐欺の手口と対策をご紹介しましょう。運送会社からの連絡、季節の挨拶、災害義援金などを装った詐欺のメールが日常的に発信されています。また、SNSでは韓国の人気グループのコンサートチケットやグッズ等を販売し料金を払わせ、実際は品物を届けないなどの事例も多く発生しています。

インターネットを使った詐欺の対策

• 送られてきたURLや電話番号はクリックしない
• SNSで知り合った相手と金銭のやり取りをしない

飲食店やカジノでの詐欺

飲食店で法外な料金を要求されたり、カジノで知り合った日本人や現地の人に勧められてお金を借りたところ、法外な利息を請求されたりといった詐欺があります。

飲食店やカジノでの詐欺の対策

• 客引きをしている飲食店に入店しない
• カジノでは予算内で遊ぶよう自己管理する
• 必ずもうかる、などの話に耳を貸さない

美容に関する詐欺

近年急増しているのが美容に関する詐欺です。韓国警察によると、外国人を相手に医療免許がない状態で美容整形やアートメイクの施術を行うクリニックがあるとのことです。また、無資格のマッサージ師による詐欺も発生しています。

美容に関する詐欺の対策

• 値段だけで美容クリニックを選ばない
• 術後のフォローを確認する
• 信頼できるコーディネーター（通訳）を選ぶ

タクシーのぼったくり

車両は本物のタクシーでありながら、偽の運転手が運転する偽タクシーや、「自家用コールタクシー」と呼ばれるレンタカーを使用した違法タクシー、ジャンボ・タクシーに似せた違法の「コールバン」など、様々な違法タクシーがあります。いずれも法外な料金を請求してきたり、わざと遠回りしたりといったトラブルが発生しています。

タクシーのぼったくりの対策

• 「VAN」、「CALL VAN」、「日本語可能」などの文字が車体にある車は避ける
• ダッシュボード上の運転手の身分証明書が実際の運転手と同一人物か確認する。

ソウルの治安

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ソウルは、アジア諸国の中では比較的治安が良い都市で、近年の犯罪発生率は横ばいです。ただ、統計によれば殺人、強姦、性犯罪の発生率が日本よりも高く増加傾向にあります。ここでは、ソウルで注意が必要な場所や、観光スポットを紹介します。

注意が必要なエリア

明洞

明洞は、言わずと知れたソウル随一の繁華街です。世界中から多くの観光客が訪れるため、昼間もスリや置き引きが多く、夜は暴行事件などが起きることがあります。

東大門市場

服飾関係の市場が集まる東大門市場は、現地の人にも観光客にも人気のスポットです、昼夜問わず賑わっている一方で、人混みに紛れてスリやひったくりなどの軽犯罪も多いので注意が必要です。また一本裏道に入ると薄暗く、人通りも少ない道になります。特に夜は裏道へ入るのを避けましょう。

ソウルの治安についてもっと詳しく知りたい方はソウルの治安【ソウル旅行でトラブルに遭わない方法】をご覧ください。

ソウルの病院

ソウルには日本語に対応している病院がいくつかあります。その中から総合病院を紹介します。

順天郷（スンチョンヒャン）病院国際クリニック

在大韓民国日本国大使館について

ソウルは韓国の首都なので大使館があります。旅行中に事故や事件などのトラブルに遭ったときのサポートをしています。

基本情報

釜山の治安

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釜山広域市は全体的に治安の良い都市ですが、日本より犯罪率が高く、とくにスリなどの軽犯罪や性犯罪が多い傾向があります。また釜山は日本統治下の名残がある地域です。歴史背景を理解した行動をとりましょう。

注意が必要なエリア

光復路周辺

光復路は釜山一の繁華街で、南浦駅からチャガルチ駅を結ぶ通りです。光復路の横には国際市場があり、迷路のように入り組んだ道に様々な商店が並びます。活気ある商いの街として楽しいエリアですが、路地は狭いため、スリが多く発生しています。また裏路地は客引きも多く、中には違法な偽物ブランド品を扱う店もあります。

釜山駅周辺

釜山駅周辺は現地の人々と観光客で常に混みあっています。ホームレスや物乞いも多いので注意が必要です。駅を利用するのは問題ありませんが、長くその場にとどまるのは避けましょう。また夜間は治安が悪化します。

釜山の治安についてもっと詳しく知りたい方は釜山の治安【韓国旅行でトラブルに遭わない方法】をご覧ください。

釜山の病院

釜山には、院内に外国人患者の対応部署「国際医療センター」を設けている病院が増えています。日本語可能な医師や、通訳が可能なスタッフに対応してもらえます。

釜山大学病院

在釜山日本国総領事館について

釜山広域市を管轄する日本の総領事館です。管轄地に居住、滞在する日本人の保護や行政サービスなどを行っています。また、事故やトラブルに遭った場合も相談が可能です。

基本情報

済州島の治安

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済州島はとても治安の良い街ですが、観光地化が進むと同時に犯罪が増加しています。特にスリなど軽犯罪が増加しています。また済州島はビーチや市街地を離れると人通りが少なく、暗い場所も多いため夜間の単独行動は避けた方がよいでしょう。

注意が必要なエリアとスポット

東門市場

東門市場は食べ歩きスポットとして若者に人気の市場です。夜0時まで営業する夜市も賑わっています。基本的に安全な市場ですが、中には日本人とわかると高めの値段を言う店舗もあるので気を付けましょう。また市場の通路は狭いのでスリなどの軽犯罪にも注意が必要です。

済州島のナイトクラブ

済州島のナイトクラブには「ブキン」という独特のシステムがあります。これは男性ばかりのグループと女性ばかりのグループをスタッフがマッチングさせるシステムです。断ることもできるので「ブキンは要りません」とはっきり事前に断るとよいでしょう。また、夜中の0時を過ぎるとショーが過激になることも知っておきましょう。

済州島の治安についてもっと詳しく知りたい方は済州島の治安【韓国旅行でトラブルに遭わない方法】をご覧ください。

ケガや体調不良

済州島内の病院では日本人を含む外国人観光客に対応した医療サービスも整ってきていて、日本語通訳が可能な病院も増えてきています。

済州大学総合付属病院

在済州日本国総領事館について

済州島を管轄する日本の総領事館です。済州島に居住、滞在する日本人の保護や行政サービスなどを行っています。また、事故やトラブルに遭った場合も相談が可能です。

基本情報

緊急連絡先リスト

トラブルに遭ったときの緊急連絡先です。万が一に備えてメモしておきましょう。

韓国の治安まとめ

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情報収集

旅行準備には情報収集が欠かせません。近年はSNSの発達で様々な情報が出回っていますが、正確で信頼性の高い情報を入手することが大切です。旅行中も最新の情報を入手するように心がけましょう。

• 外務省海外安全ホームページ
• 日本大使館ホームページ
• 在大韓民国日本大使館公式Ｘ（ツイッター）

外務省海外安全情報「たびレジ」

「たびレジ」は外務省が運営する渡航先安全情報配信サービスです。事前に渡航先と渡航期間、氏名などを登録することで現地の最新安全情報を受け取れます。また、トラブルに巻き込まれた際のサポートがよりスムーズになります。現在、「たびレジ」は公式サイトとアプリがあります。

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