北京の世界遺産7つ＆アクセス方法【中国在住者が紹介】

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「北京にある世界遺産が知りたい！」
「世界遺産を満喫するならどのシーズンが良い？」
「世界遺産を訪れるときの注意点はある？」

と、北京の世界遺産でどこに行くか悩んでいませんか？
本記事では、北京の世界遺産を紹介します。

北京の世界遺産ってどんなところ

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世界中から多くの人が訪れる北京の世界遺産について紹介します。

北京の世界遺産とは

中国は世界遺産数がアジア1位、世界では2位を誇ります。首都である北京は万里の長城、故宮、頤和園、天壇、明・清王朝の皇帝墓群、周口店の北京原人遺跡、京杭大運河の7つが世界遺産に登録されています。

世界遺産のベストシーズンと服装

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世界遺産を満喫できるベストシーズンと服装の注意点を紹介します。

世界遺産のベストシーズン

北京は四季があり、季節ごとの風景が楽しめるため、どのシーズンも世界遺産を訪れるのにおすすめです。しかし、夏は非常に暑く、冬は乾燥と寒さが厳しくなります。

季節的には寒さが和らぎ、穏やかな気候が続く春の4月～5月、または天気が安定する秋の10月～11月がベストシーズンです。ただし、北京の春は黄砂がひどくなる可能性があるので注意が必要です。

世界遺産での服装

世界遺産へ行く際には、基本的に季節にあった服装が必要です。北京の世界遺産では暖かい時期でも気温差が大きく、強風が吹く場所もあるので羽織れるものがあると便利です。

北京の世界遺産はどれもスケールが大きく、昇り降りや長い距離を歩くことがあります。履き慣れた歩きやすい靴、動きやすい服装をおすすめします。また、長い歴史と伝統を物語る遺産のため、見学する際は失礼のないよう露出度の高い服は控えましょう。

北京の世界遺産は安全？

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世界遺産の治安と注意点について紹介します。

世界遺産の治安について

北京の治安は安定しており、子供連れの家族旅行や1人旅、女子旅でも安心して世界遺産を観光できます。

ただし、北京に存在する世界遺産は観光に外せない人気スポットなため、周辺は多くの人で混雑しています。観光客を狙った詐欺やスリなどに注意してください。

世界遺産観光の注意点

声をかけられても無視する

チケット売り場やタクシー乗り場周辺では、観光客を狙った詐欺が少なからず存在します。見知らぬ人の声掛けには応じず、その場を去るようにしましょう。

荷物から目を離さない

世界遺産の見学中は、貴重品を肌身離さず持ち歩くようにしてください。体の後ろに回したカバンや後ろポケットはスリに狙われやすいため、荷物は常に視界に入る位置に身につけましょう。

観光客だと分かる行動は控える

中国の政治・経済・文化の中心地とされる北京では、日中関係を考慮する必要があります。また、観光客狙いの軽犯罪を避けるためにも、大きな声で日本語を話すといった目立つ行動は控えましょう。

世界遺産以外の北京の治安や注意点については「北京の治安【中国旅行でトラブルに遭わない方法】」で紹介しています。

北京の世界遺産7つ

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北京にある7つの世界遺産とアクセス方法を紹介します。場所によっては乗り換えが必要な場合があるため、ツアーを利用するのもおすすめです。

北京の世界遺産1：万里の長城

万里の長城は世界最大・最古の城壁遺跡として知られており、新・世界七不思議のひとつでもあります。春秋戦国時代（紀元前7世紀頃） に、秦の始皇帝が数百万人の軍兵と農民を動員し、建造した軍事防衛施設です。スケールが非常に大きく、中国北部を東西に横断しています。

万里の長城は5つのセクションに分かれており、最も代表的なものは八達嶺長城です。入り口の北側に傾斜が比較的緩やかな「女坂」、南側には急傾斜ですが、美しい景色が楽しめる「男坂」があります。大地をどこまでも這っていく防御壁の姿は、中国数千年の歴史が生み出した唯一無二の存在感を感じさせます。

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北京の世界遺産2：故宮

別名「紫金城」として知られている故宮は古代中国の宮廷建築の真髄であり、世界五代宮殿のひとつでもあります。北京の中心部に位置しており、現存する規模が世界最大かつ保存状態が最も良いとされる古代木造建築です。

明・清時代の歴代皇帝によって政治執務や儀式を行った場所で、9,000室以上の部屋があります。メインスポットが故宮の中心部に位置する「太和殿」で、白大理石で作られた三段の基台の上に建っています。オレンジ色に輝く瑠璃瓦や外壁に施された装飾は非常に美しく、世界最大の宮殿・故宮の象徴といえる建造物です。

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北京の世界遺産3：頤和園

頤和園は北京最大の景観庭園で、敷地面積の4分の3を占めるのが人工湖の「昆明湖」です。昆明湖周辺の北岸に沿って長さ728メートルの長廊が伸びており、長廊の梁には風景画、花鳥画、歴史画など約14,000枚もの彩絵が描かれています。

園内にある万寿山の中腹には、頤和園のシンボルである八角三層の仏香閣が建っており、園全体の景色を眺められます。巨大な人工湖と周囲に広がる色彩豊かな中国の伝統的な建築の数々は、頤和園を風光明媚な景観に創り上げています。冬の雪化粧された神秘的な光景も必見です。

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北京の世界遺産4：天壇

天壇は歴代皇帝たちが祈りを捧げたといわれる中国最大の祭祀建造物です。瑠璃色の屋根、赤い外壁と空とのコントラストが美しく、古代中国の建築技術、思想哲学や美的価値観が結集されています。

現在は「祈年殿」「圓丘壇」「皇穹宇」の3つの壇と建物、その周辺を含め「天壇公園」として公開されています。中でも祈年殿は天安門や故宮と並んで北京のシンボルとして数えられています。

かつて皇帝のみが立つことを許された圜丘壇の中心は、音を立てれば周囲からこだまが返ってきます。さらに、回音壁という円形の壁に囲まれた皇穹宇で音を出すと、反対側の60メートル以上先の壁まで音が届きます。これらの現象から天に通じる場所として、人気のパワースポットになっています。

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北京の世界遺産5：明・清王朝の皇帝陵墓群

明・清王朝の皇帝陵墓群は歴代の皇帝とその皇后が眠る墓で、中国に現存する最大の皇帝陵墓群です。楼門を過ぎると、皇帝の死後も権力を守り続ける象徴として、象、馬、ラクダ、功臣官、文臣官、武将像などの重厚な石像が並んでいます。

広さは陵墓だけでも40平方キロメートルとなっており、中国世界遺産の壮大さを改めて感じられます。中国古代の風水思想にもとづいた空間利用、気品のある芸術性を学ぶこともできます。

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北京の世界遺産6：周口店の北京原人遺跡

周口店の北京原人遺跡は北京原人の化石が発見された遺跡として知られています。化石から直立歩行や集団生活をしていたことが明らかになりました。旧石器時代からの人類の暮らしを知ることができ、考古学上大変貴重な遺跡として1987年に世界文化遺産に登録されました。

かつて北京原人が暮らしていたと推測される洞窟、北京原人の頭蓋骨、骨製の道具や石器など、人類の進化の軌跡を目の当たりにできます。自然を満喫できるスポットとして、地元の人のみならず観光客にも人気の世界遺産となっています。

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北京の世界遺産7：京杭大運河

京杭大運河は北京から黄河と長江を横断し、杭州へと至る全長1,794メートルの大運河です。歴代の都への食糧輸送の要路であり、水上輸送・灌漑・排水施設として、中国の南北の経済・文化の交流に重要な役割を果たしてきました。世界最長の運河であり、2500年余りの歴史を持っていることで有名です。

遊覧船が運航しており、川沿いの運河オリンピック公園や大運河森林公園、漕運埠頭、観景閣といったスポットが見られます。最北端である北京市通州区の京杭大運河の両側には大運河森林公園があるため、古代の優れた水利技術を公園からゆっくりと散策できます。

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北京の世界遺産まとめ

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目的別におすすめの世界遺産と楽しみ方を紹介します。

目的別のおすすめ世界遺産

アクセスが良い

初めての北京旅行なら中心部に近い故宮と天壇がおすすめです。

中国ならではの歴史と建物

中国の都ならではの歴史と威厳がただよう建築物を見るなら、故宮や頤和園、天壇、明・清王朝の皇帝墓群が必見です。

壮大な自然

世界遺産を見学しながらハイキングや自然を満喫したい場合は、万里の長城や周口店の北京原人遺跡、京杭大運河へ訪れるのがおすすめです。

世界遺産の楽しみ方

世界遺産を巡る

故宮と天壇、そして頤和園をあわせて訪れると、目的別に建てられた建造物の違いを楽しめます。壮大できらびやかな建築群は歴史の息吹を感じさせ、まるで映画の世界に迷い込んだような感覚にさせてくれます。

冬に訪れる

雪が降る時期に北京の世界遺産へ訪れると、暖かい時期と全く異なる幻想的な雰囲気に包まれた歴史的建造物を楽しめます。

北京料理も堪能する

世界遺産巡りの合間に北京の名物料理である北京ダックや小麦を代表とする粉食、他にも本場の軽食を満喫するのもおすすめです。

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