カイロの治安2024年版【エジプト旅行でトラブルに遭わない方法】

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「カイロ旅行を検討しているけど、治安は大丈夫？」
「初めてのカイロ旅行で気をつけることは？」
「旅行先でトラブルに遭ったらどうすればいい？」

と、カイロ旅行の不安な点はありませんか？
本記事ではカイロの治安についてお答えします。

カイロの治安について

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在エジプト日本国大使館によると、2011年の政変「アラブの春」以降に急増した犯罪件数が治安対策の強化により全体的に改善されています。

しかし、政変後の社会経済情勢の変化とコロナ禍による経済的苦境により、スリ、置き引き、銃器を使用した事件、誘拐などの犯罪は増加傾向にあります。カイロはエリアによって治安の良し悪しに差があるため、旅行前に危険なエリアを確認しましょう。

デモやストライキについて

2011年の政変以降に多発していたデモ及びそれに伴う衝突は、治安対策の強化の影響で減少してきています。一方でテロ事件はカイロ県、カイロ近郊のギザのピラミッド付近で数件発生しています。

交通事情・事故について

カイロは非常に交通量が多く、主要な道路の渋滞は日常的に発生しています。信号がない交差点のほうが多く、交通ルールやマナーが順守されていないことが多々あります。タクシーも運転が荒いドライバーが多いので、危険を感じた際はスピードを落とすようお願いしましょう。

エジプト元在住者の体験談

自分の身を守るために油断は禁物

カイロに5年ほど在住していましたが、交通面での危険性やタクシーと観光スポットでのセクハラ発言、スリ、ぼったくりなどを経験しました。

経済的に困窮している子供たちも多く、優しく対応した際にハンドバックの中から財布を盗まれたこともあります。カイロは貴重な体験できる観光地ですが、自分の身を守るために油断は禁物です。

カイロ旅行の注意点

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カイロ旅行の注意点を紹介します。きちんと対策すれば、旅行を楽しめるので以下を参考にしてください。

注意点1：道路の横断

カイロの主要道路は交通量が多く、信号も少ないため、道路を横断する際は注意が必要です。道を渡る際は車の流れをよく確認して渡りましょう。困難なときは現地の人とタイミングをあわせて渡ってください。

注意点2：肌の露出

大多数がイスラム教徒であり、肌の露出は性的アピールと捉えられます。夏は暑いので難しいですが、なるべく露出が少ない服装でショールを羽織り、帽子を被るなど工夫すると被害を避けられます。

注意点3：飲酒

イスラム教ではアルコールの飲酒はご法度です。現地の方たちの前では、アルコールを飲酒するという発言や行動をできるだけ避けてください。高級ホテルのレストランでは飲酒が可能なので、場所をわきまえて嗜みましょう。

注意点4：客引き

観光地ではタクシーや土産物屋、観光ガイドが積極的に声をかけてきます。本当に必要としているサービスでない限り、むやみに話にのらず丁寧に断りましょう。曖昧な返事や態度をしていると、法外な値段で商品やサービスを買わされたり、知らないところへ連れて行かれたりするので危険です。

注意点5：スリ

エジプトの経済社会状況は決して良くはなく、経済的に困窮している人々が多くいます。ブランド品のカバンやスマホを持ち歩いている日本人はターゲットになります。高価なものは身に着けず、貴重品は肌身離さず携帯して、常に注意を払いましょう。

注意点6：軍事施設の撮影

写真撮影する際に軍や警察、政府関係の施設の写真は撮影しないように気をつけましょう。軍事施設の写真を撮ることは禁止されており、怪しまれる行動をすると逮捕・拘束される可能性があります。

カイロの治安が悪いエリア

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カイロはエジプト最大の観光地であるため、どこにいても観光客は狙われやすいです。中でも気をつけるべきエリアと観光スポットを紹介します。

タハリール広場

タハリール広場は高級ホテルや商店街が立ち並ぶ場所です。ところどころに警備員もたくさんいますが、エジプト人や観光客が多く集まる場所です。2011年にエジプトで「アラブの春」が始まったのもこの場所でした。交通事故、スリ、痴漢に気をつけてください。

ラムセス駅

ラムセス駅はエジプト鉄道のカイロの中央駅です。アレキサンドリアやアスワンなど他の都市への長距離列車が発着します。駅構内と周辺はスリ、物乞い、ぼったくりに気をつけてください。

アタバ市場

アタバ市場はエジプト人が買い物に行く市場です。広いエリアにたくさんの商店がひしめきあっています。この周辺も交通量が多く、混雑しています。買い物に気を取られていると、交通事故やスリに遭う危険があります。

ウィカーラ

ウィカーラは観光客があまりいない地区なので観光客が立ち入ると目立ち、危険が伴います。髪の毛を触られたり、石を投げつけられたりすることもあります。立ち入る場合は現地の人の衣装を真似するなど、目立たないように気をつけましょう。

住宅街（インババ、ギザ郊外、死者の町）

庶民の住宅街には安易に立ち入らないようにしましょう。観光客は目立つため、痴漢や石を投げられるなどの危険な目に遭う可能性があります。

注意が必要な観光スポット

ハーン・ハリーリ

ハーン・ハリーリはカイロ観光において、最大の土産物街です。路地も狭いところが多く、たくさんの観光客やエジプト人でごった返しています。スリやぼったくりは日常茶飯事です。外国人観光客への言い値は基本的に高く設定されています。興味がない場合は、はっきりと断りその場を離れましょう。

ギザの三大ピラミッド

ギザの三大ピラミッド周辺は物乞いの子供たちやラクダ乗りのぼったくりが多いので注意してください。ガイド風の人が話しかけてきて、そのまま話を聞いていると最後にチップを要求してくることもあります。そのほか、スリや置き引きといった軽犯罪も多発しています。

モスク周辺

カイロには至るところにモスクがあります。昨今のテロにおいては、住宅街よりも街中にあるモスクが標的となっています。

カイロの治安が良いエリア

Photo by Sherif Moharram on Unsplash

カイロの治安が安定しているエリア、滞在先、観光スポットを紹介します。

ザマレック（ザマーレク）

ザマレックは中心部から車で10分ほど離れたところにあるナイル川の中州ゲジーラ島にある地区です。外国人が多く住む高級マンションや大使館があり、警備員など人の目があるので比較的安全です。外国人向けのスーパーやカフェもあり、快適に過ごせます。

ヘリオポリス

ヘリオポリスは空港と中心部の間にある落ち着いた住宅地で、長期滞在の方におすすめです。庶民の生活を比較的安全に楽しめるエリアです。大きなショッピングモールもあるので、買い物するのに便利な場所です。

おすすめの宿泊エリア

ザマレック（ザマーレク）

高級ホテルや大使館があることから警備員が配置されています。26th of July通り周辺にはさまざまな国のレストランやカフェが並んでおり、ホテルから徒歩で行くことができます。

ダウンタウン

ダウンタウンには外国人向けのホテルがたくさんあります。安宿から高級ホテルまでさまざまですが、星付きのホテルほど治安面では安心です。ホテル内は安全ですが、外に出たら交通事故やスリに気をつけましょう。

ギザ（ナイル川沿い、ローダ島向かい側）

ギザといってもフォーシーズンズホテル周辺のみです。ホテル周辺のナイル川沿いに停泊中のクルーズ船がレストランになっているスポットが立ち並び、新鮮なシーフードやエジプト料理が堪能できます。

治安が良い観光スポット

国立エジプト文明博物館

国立エジプト文明博物館は2021年4月にオープンした博物館です。広大な敷地に最新の設備が投入され近代的です。預かり所があるので荷物を預けて、博物館の展示を安心して回れます。

ギザ動物園

ギザ動物園はカイロ観光の喧騒から少し離れているので、安全なところで子供と楽しみたい家族旅行におすすめです。カイロ中心部から車で15分ほどのナイル川西岸の便利な場所に立地しています。フォーシーズンズホテルの近くにあり、比較的安全な観光スポットです。

カイロの観光スポットについては「カイロの魅力とおすすめ観光スポット4選【元エジプト在住者が紹介】」の記事をご参照ください。

カイロ旅行の防犯対策

Photo by Thais Cordeiro on Unsplash

安全にカイロ観光するための防犯対策を紹介します。

防犯対策1：露出をできるだけ控える

暑い時期は大変ですが、ストール、帽子などを用いて肌の露出を避けてください。また、身体のラインがわかりにくい服装が狙われにくいです。観光中は指輪をして「パートナーがいる」「結婚している」と示すと、トラブルに巻き込まれにくいです。

防犯対策2：最小限の持ち物だけにする

スリ、ひったくりに遭遇するのをできるだけ避けるためには、まず持ち歩く荷物を最小限にしてください。大きなリュックやエコバッグなど、荷物が多いとその分危険です。貴重品は衣類の下に隠せるポーチや肌に密着させられるバッグにして、車道と反対側で持つようにしてください。

防犯対策3：スマホは必要時のみ使用

歩きスマホとイヤホンで音楽を聴く行為は、車やバイク、人の気配に気がつかないのでやめましょう。スマホを見る必要がある場合は、安全な場所で立ち止まって使用してください。また、スマホで写真を撮っている際にハンドバックやリュックが狙われないよう注意が必要です。

防犯対策4：無駄に関わらない

イスラム教は裕福な人が貧しい人に施しをすることが当然という風潮があります。カイロには貧困層の人が多くいます。「バクシーシ、バクシーシ！」と声を掛けられることがありますが、これは「喜捨」のことで「恵んでください」という意味です。対応すると期待されてしまうので、できるだけ関わらないようにしましょう。

防犯対策5：深夜早朝は出歩かない

観光地でも深夜早朝の散歩、タクシーなどは危険性が高まります。日中でも人通りが少ない場所には行かないようにしてください。昼間の観光スポットへの移動は、公共交通機関や流しのタクシーではなく、なるべく配車サービスのUberを利用することをおすすめします。

トラブルに遭ったときの対処方法

Photo by Zahir X Batin on Unsplash

カイロ観光中にトラブルに遭ってしまった際は、慌てず紹介する情報を参考に対処してください。

パスポートの紛失

パスポートを盗難・紛失し、帰国までに新規旅券の発給を待てない場合は「帰国のための渡航書」を在エジプト日本国大使館で申請します。パスポートを紛失したら、まず在エジプト日本大使館に相談しましょう。

交通事故

事故に巻き込まれた場合は122（警察）、126（観光地、ホテル等における被害）に電話してください。救急車は123です。英語が通じないなどで困ったときは、在エジプト日本大使館へ相談しましょう。その場で関係者が逃げてしまいそうな場合は、警察が来るまで待つように伝えるか、周りにいる人に助けを求めてください。

ケガや体調不良

軽いケガや体調不良であれば配車サービスを使い、最寄りの救急病院へ連れて行ってもらいましょう。123（救急車）に電話しても、あてにならなそうな場合は民間の救急サービスへ連絡してください。以下のアッサラーム・インターナショナル・ホスピタルに救急サービスがあるので、19885（Hotline）へ電話しましょう。

アングロ・アメリカン・ホスピタル

アッサラーム・インターナショナル・ホスピタル

カイロの緊急連絡先リスト

旅行中にトラブルに遭ったときの緊急連絡先です。

在エジプト日本国大使館について

エジプト旅行中に事故や事件などのトラブルに遭ったときのサポートもしています。また、エジプトの治安や渡航に必要な情報を発信しています。

基本情報

カイロ旅行の治安まとめ

Photo by Simon on Pixabay

カイロには世界中から観光客が集まるとともに、エジプト中からも人が集まっています。紹介する防犯グッズも参考に防犯対策をしましょう。

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