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フランス
更新日:2024.3.15

リヨンの治安2024年版【フランス旅行でトラブルに遭わない方法】

 リヨンの治安2024年版【フランス旅行でトラブルに遭わない方法】

Photo by Bastien Nvs on Unsplash

「リヨン旅行を検討しているけど、治安は大丈夫?」
「初めてのリヨン旅行で気をつけることは?」
「旅行先でトラブルに遭ったらどうすればいい?」

と、リヨン旅行の不安な点はありませんか?
本記事ではリヨンの治安についてお答えします。

本記事でわかること

  • リヨンの治安
  • 危険なエリアと安全なエリア
  • リヨン旅行の防犯対策
  • トラブルに遭ったときの対処方法

リヨンの治安について

リヨンの治安について

Photo by La coccinelle on Unsplash

リヨンはフランス国内の中でも比較的治安が良い都市ですが、旅行者へのスリ、ひったくり、置き引きが発生しています。また、長期滞在者には空き巣、車上荒らしの被害もあります。

旅行中に犯罪が発生する可能性も十分にあります。旅行の際は大使館や外務省の発表する最新情報を確認することをおすすめします。

リヨンでよく起こる犯罪例
  • スリ
    リヨンでは特に国鉄列車(TGV)の停車駅や空港から市内に到着する主要駅での観光客を狙ったスリや、リヨン市内を走るメトロの中でもスリが多発しています。荷物で手がふさがっている状態の移動時は特に注意が必要です。観光しているときも携帯や財布の管理を徹底しましょう。
  • 置き引き
    レストランやホテル内でのカバンの置き引きが発生しています。食事中にカバンをテーブルやイスの下に置いていても盗まれることがあります。席を離れる際も十分に注意しましょう。
  • ひったくり
    若者がバイクで歩行者の持っているカバンをひったくる事件が起きています。人通りの有無関係なく、怪しいバイク走行を見かけたら、カバンの持ち方を変えるなどの注意が必要です。

デモやストライキについて

デモやストライキは頻繁に行われます。最近ではコロナ禍による政府の対応への抗議デモや、人種差別及び警察の暴力に対する抗議デモが発生しています。発生期間は1日~2日の場合がほとんどです。デモの日は警察が交通規制を行うため、交通機関が一時的に使用できなくなります。

交通事情・事故について

フランスでは日本と同じく歩行者が優先です。信号が設置されていない交差点では車が必ず停止し、歩行者を優先しなければなりません。しかし、中にはルールを守らない運転者もいます。信号が設置されていても必ず左右をよく確認しましょう。

注意ポイント

リヨン市内では若者が危険なバイク走行をしている場面をよく目の当たりにするので注意が必要です。

リヨン在住者の体験談

フランスの中で比較的治安は良いがアジア人差別は存在する

リヨンは在仏日本人も多く、フランス国内で比較的治安が良いです。しかし、アジア人に対しての差別も存在します。すべてのフランス人がそうではありませんが、新型コロナウイルスの影響でアジア人というだけで嫌な顔をされたり、距離を置かれたりします。

また、テロを彷彿させる行為や夜中にナイフを持った男性が徘徊していたというニュースもあります。日本に住んでいるときよりも、明らかに犯罪や宗教上の問題でテロが発生する確率が高いと肌で感じることが多くあります。

リヨン旅行の注意点

リヨン旅行の注意点

Photo by ev on Unsplash

リヨン旅行の注意点を紹介します。リヨンだけでなくフランス全土でも同じ項目に注意しましょう。

注意点1:デモ

デモがある日は事前に実施予告がありますが、当日はメトロやトラムが運行休止になる場合があります。警察が出動する危険な場合があるので、開催場所には近づかないようにしましょう。

注意点2:物乞い

レストランのテラス席で食事中に、小銭を要求してくる物乞いが現れます。ショッピングセンター内でも小さな子供が「お金をください」と言い寄ってくることがあります。トラブルに巻き込まれないために断りましょう。

注意点3:危険運転

バイクや自動車の危険運転も少なくありません。道を横断する際は左右をよく確認しましょう。

注意ポイント

リヨンでは、電動キックボードを使用する人が増えています。歩道を走ることは禁じられていますが、歩道の走行や2人乗りをする人がいるので注意しましょう。

注意点4:夜間の1人歩き

リヨンでは24時間空いているコンビニなどのお店はほとんどありません。店が閉まると町はとても静かになります。夜間の外出は危険なので控えましょう。

注意点5:不審物に触れない

自分の所持品で無い限り、不審な物には触れないようにしましょう。最近ではテロ事件への警戒度も高まってきています。事件に巻き込まれないように最新の情報に注意し、怪しいものや場所の見極めが大事です。少しでも怪しいと感じたときは離れましょう。

リヨンの治安が悪いエリア

リヨンの治安が悪いエリア

Photo by Lucas Gallone on Unsplash

リヨン市内で治安が悪いエリアを紹介します。事前にエリアを把握しておくことで、大きなトラブルを回避できます。

ギヨティエール駅周辺

ギヨティエール駅周辺はチャイナタウンがあり、移民が多いエリアです。アジア人に中国語で声をかけ、トラブルになることがあります。特に用事がない場合は行くのをおすすめしません。

リヨン・パールデュー駅構内

国鉄列車(TGV)と空港と市内を結ぶローヌエキスプレスが停車し、リヨンに到着して最初に降り立つ駅がリヨン・パールデュー駅です。大きな荷物を持った観光客を狙ったスリが大変多く発生しています。荷物がある場合は素早く電車を乗り継ぎ宿泊先へ向かいましょう。

リヨン・ペラーシュ駅構内と周辺

リヨン・ペラーシュ駅は国鉄列車(TGV)が止まり、観光客の行き交う主要駅です。メトロの構内では「ピックポケット(スリ)に注意してください」というアナウンスが常時流れています。携帯や財布をポケットに入れているとスリに遭う確率が非常に高くなります。また、周辺エリアは暗くなると浮浪者や売春婦がいるため、夜に出歩くのは避けましょう。

注意が必要な観光スポット

ラ・パールデュー・ショッピングセンター

ラ・パールデュー・ショッピングセンターはリヨンで1番大きなショッピングセンターです。平日、週末関係なく多くの人が訪れる場所です。よく財布を出し入れする場所なので、ショッピング中の貴重品の管理に注意が必要です。また、子供が物乞いをしてくることがありますが、勇気を持って「Non(ノン)」と断りましょう。

旧市街

旧市街は比較的治安が良い観光スポットですが、人が多く混雑しているのでスリに注意が必要です。夜にはバーやクラブに人が多く集まります。トラブルに巻き込まれないために、酔った人に話しかけられても相手にしないようにしましょう。

リヨンの治安が良いエリア

リヨンの治安が良いエリア

Photo by Magnaduf on Pixabay

リヨン市内で比較的治安の良いエリアを紹介します。ただし、安全なエリアでも最低限の警戒は十分に行ってください。

クロワルース周辺

クロワルース周辺はリヨンの中での高級住宅エリアで治安はとても安定しています。中心地より標高の高いエリアで、モノレールを利用して到着します。リヨン市街が一望でき、観光客も多く訪れるエリアです。

ベルクール広場

デモやストライキが起こらない限り、ベラクール広場の治安は安定しています。フードフェスティバルや光の祭典などのイベントの際によく使用されます。イベント時は混雑するのでスリに注意が必要です。

クロワルースの丘

クロワルースの丘があるエリアには市内からメトロを使って行けます。このエリアに住むことに憧れるフランス人が多いです。浮浪者や物乞いをする人はほとんど見かけないので、安心して観光を楽しめます。

おすすめの宿泊エリア

ホテルを予約するときに便利なエリアは、ベルクール広場周辺がおすすめです。治安が安定しており、主要な観光スポットへはメトロや徒歩で行けます。周辺のホテルはインターコンチネンタルリヨンオテルカールトンリヨンソフィテルリヨンなどがおすすめです。

治安が良い観光スポット

グラン・オテル・デュー

グラン・オテル・デューはベルクール広場からすぐ側にある施設です。ホテル、レストラン、バーなどが集結しており、食事やショッピングを楽しめます。安全な建物内で過ごせるので、子連れの家族旅行でも安心して観光できます。

リヨン・パールデュー駅周辺

リヨン・パールデュー駅周辺であれば1人旅や女子旅でも観光が楽しめます。レストランが集結したポールボキューズ市場が近くにあり、駅に直結した大型ショッピングセンターもあります。駅周辺は治安が安定していますが、駅構内はさまざまな人が行き交う場所なのでスリに注意が必要です。

リヨン旅行の防犯対策

リヨン旅行の防犯対策

Photo by lionnela on Pixabay

リヨン旅行を安全に楽しく過ごすための防犯対策を紹介します。

防犯対策1:現地の最新情報を確認

外務省や大使館のウェブサイトで最新の治安情報を確認しましょう。デモ情報や最新の犯罪情報が掲載されています。自身の安全を確保するために、常に最新情報を確認することをおすすめします。

防犯対策2:携帯電話をポケットに入れない

メトロ内での携帯電話のスリが多く発生しています。口の空いたカバンやポケットに入れているといつの間にか盗まれていることがあります。特に最新のスマートフォンや電子機器は狙われやすいです。ジャケットの内ポケットや、ファスナーが付いたカバンに入れるなどの対策をしましょう。

防犯対策3:高価な装飾品を避ける

リヨン市内で高級ブランドバッグや装飾品を身につけている観光客は、犯罪者に狙われやすくなります。現地で高価な装飾品を身につけるのは控えましょう。

防犯対策4:現金を多く持ち歩かない

マルシェや小さなパン屋では単価が小さすぎると現金での支払いが求められますが、フランス全土ではクレジットカードでの支払いが当たり前になっています。必要以上に大金を持ち歩かず、財布の管理に注意しましょう。

防犯対策5:車にカバンを放置しない

旅行中にレンタカーを使用する場合、カバンや大事なものはトランクに入れましょう。外から見える助手席や後部座席に置いていると車上荒らしに遭うことがあります。

トラブルに遭ったときの対処方法

トラブルに遭ったときの対処方法

Photo by Bruno Daval on Pixabay

リヨン旅行でトラブルに遭ったら、まず落ち着いて、自身の安全を確保したあとに必要なところへ連絡しましょう。交通事故など、トラブルに遭ったときの対処方法を紹介します。

パスポートの紛失

パスポートを紛失した場合は、まず必要書類である盗難・紛失証明書を最寄りの警察署にて発行してもらいましょう。加入している保険会社にもこの書類が必要になることがあります。
パスポートの再発行と帰国のための渡航書は在リヨン領事事務所にて手続きが可能です。詳しくは在リヨン領事事務所の「旅券(パスポート)」をご確認ください。

必要なもの
  • 渡航書発給申請書
  • 警察発行の盗難・紛失届証明書
  • 6ヶ月以内に発行の戸籍謄本
  • 写真2枚(縦4.5㎝・横3.5㎝)
  • 帰りの航空券または航空券予約証
  • 手数料

交通事故

海外にて交通事故に巻き込まれたらまずは警察へ連絡します。レンタカーの事故はレンタカー会社にも連絡し、状況などを説明する必要があります。万が一に備えて、事故状況の説明の仕方や緊急時の連絡先などをメモしておくと安心です。

一言メモ

海外旅行保険に加入している場合は、提携しているアシスタント会社に連絡すると日本語でサービスが受けられます。

ケガや体調不良

ケガや体調不良で病院に行く場合、救急車は「15」で呼べます。医療費は海外旅行保険で賄える場合は手続きを終えてから払い戻しされますが、現地では先に現金で料金を支払わなければなりません。

注意ポイント

救急車を呼び2週間ほどの検査入院をした場合、200万円前後を請求されるケースが発生しているので注意しましょう。

また、残念ながらリヨンでは日本語対応のできる病院はありません。ただし、パリには複数存在します。詳細は在フランス日本大使館のウェブサイトで確認できます。

本記事ではリヨンで大きな総合病院2つを紹介します。行くときはパスポートや滞在許可証、日本で加入している海外旅行保険証などの書類を忘れず持参しましょう。

Centre Hospitalier Saint Joseph Saint Luc
エリア7区
住所20, quai Claude Bernard 69007 Lyon
電話番号04-7861-8181
ウェブサイトhttps://www.ch-stjoseph-stluc-lyon.fr/
Hôpital de la Croix-Rousse
エリア4区
住所103 Grande Rue de la Croix-Rousse, 69004 Lyon
電話番号08-2508-2569
ウェブサイトhttp://www.chu-lyon.fr/

リヨンの緊急連絡先リスト

トラブルに遭ったときの緊急連絡先です。救急の電話対応は英語が通じます。

緊急連絡先電話番号
警察17
消防18
救急15
在リヨン領事事務所04-3747-5500

在リヨン領事事務所について

在リヨン領事事務所では、パスポートの盗難・紛失の際の手続きや、在外邦人に対しての各種書類の手続きなどが行えます。何かトラブルに巻き込まれたら、すぐに領事事務所に連絡相談しましょう。

基本情報
名称在リヨン領事事務所
住所131 boulevard Stalingrad 69100 Villeurbanne 7ème étage
電話番号04-3747-5500
ウェブサイトhttps://www.lyon.fr.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

リヨン旅行の治安まとめ

リヨン旅行の治安まとめ

Photo by Mike Benna on Unsplash

リヨン旅行の治安、リヨン観光の際のおすすめ防犯グッズを紹介します。

おすすめの防犯グッズ
  1. ファスナー付きのカバン
    旅行の際は、高級ブランドのカバンを持つのは避けましょう。ファスナー付きの開け閉めが可能なものを持参することをおすすめします。
  2. 買い物袋
    フランスでブランド品を購入した後、スリや窃盗に合わないように、持ち帰る際に買い物袋に入れると目立たなくなります。少しの工夫で犯罪の発生を防ぎましょう。

リヨンの治安まとめ

有名な観光地でも浮浪者や物乞いをする人がおり、日本人には見慣れない光景です。特に初めて海外旅行される方は驚くことが多いかもしれません。しかし、危険な場所や時間帯を知る、最低限の警戒意識を持つことで大きな危険は回避できます。リヨンにはたくさんの魅力的な観光地があるので、安全に観光するために防犯対策をしましょう。
外務省の海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録しておくと、旅行先の情報を日本語で受け取ることができるのでおすすめです。本記事で紹介した情報を活用して、安全で楽しい旅行になることを願っています。
また、リヨンの観光スポットは「リヨンの魅力とおすすめ観光スポット5選【リヨン在住者が紹介】」で紹介していますので、是非こちらの記事もご覧ください。

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