南京の治安2024年版【中国旅行でトラブルに遭わない方法】

Photo by jennifer-chen on Unsplash

「南京旅行を検討しているけど、治安は大丈夫？」
「初めての南京旅行で気をつけることは？」
「旅行先でトラブルに遭ったらどうすればいい？」

と、南京旅行の不安な点はありませんか？
本記事では南京の治安についてお答えします。

南京の治安について

Photo by ali-fleih on Pixabay

中国江蘇省の南京は、紀元前から1000年にわたり中国の首都として栄え、現在は観光・経済都市として発展しています。治安は比較的安定していて、特に中心部は治安の良いエリアです。ただ観光客を狙ったスリや、置き引きなどの軽犯罪は頻繁に起きています。また南京事件などから、日本人に対して好意的でない人もいるので旅行中は配慮が必要です。

デモやストライキについて

南京はその歴史から反日感情が強い地域ですが、大規模な反日デモはあまり起きていません。尖閣諸島問題などで北京や上海で大規模な反日デモが起きた時も、南京はごく小規模なデモでした。また、12月13日は南京陥落の記念日で、黙とうが捧げられますが、デモは殆どありません。

一方で、近年は政府のコロナ対策や経済対策への不満から、政府や金融機関に対するデモが発生しています。渡航前に外務省の「海外安全情報」で情報収集するようにしましょう。

交通事情・事故について

南京は交通量が多い地域です。交通ルール上は歩行者優先ですが、あまり守られていません。道路の横断にはくれぐれも気を付けましょう。

また、路線バスにも注意が必要です。南京は路線バスが多く、朝夕のラッシュ時にはバス停に何台ものバスが同時に出入りし、混みあいます。運転手からそばにいる歩行者は見えにくいため、バスの前後は接触事故が多く危険です。観光中は路線バスの利用は避け、ラッシュ時のバス停には近寄らない方が良いでしょう。

南京旅行者の体験談

南京に住む友人を訪ねて旅行に行きました。南京へ行く前は、南京は反日感情が根深い都市と思い身構えていましたが、中心地でも、南京大虐殺記念館でも反日感情を感じることもなく過ごしていました。

ある日、友人の友達で、南京生まれ、南京育ちの子を紹介してもらい、一緒に夕食をとりました。挨拶を終えると、突然その友達に「祖父母は今も日本人が嫌いです。私は好きだけど、昔のことは許せない。」と言われました。突然だったので非常に驚いたことと、日本が好きと言ってくれる人でも、やはり複雑な感情を抱いていることが分かりました。例え相手が好意的に接してくれても、日本人として配慮する必要があると思いました。

南京旅行の注意点

Photo by richard-tao on Unsplash

南京旅行の注意点を紹介します。

注意点1：パスポートの携帯

中国では、法律により滞在中は常にパスポートを携帯し、公安（警察）から提示を求められたら必ず応じなければいけません。携帯していない場合、提示できない場合は罰則を科せられるので注意しましょう。

注意点2：詐欺

タクシー運転手による運賃のぼったくりは年々減少傾向にあります。ただ増加傾向にあるのがインターネットを経由した詐欺です。ホテルやツアーなどをネットで予約し、料金を支払ったが架空の企業だったケースや、日本の連絡先を登録したら架空の請求が来たなど、様々です。22年9月に中国政府がインターネット詐欺を取り締まる法律を成立させたほど、増加しています。ネット上で個人情報を伝える際は注意が必要です。

注意点3：反日感情

南京は、潜在的な反日感情が強い地域です。近年は大きなデモなどは起きていませんが、日本に対して悪い印象を持っている人は少なくありません。現地の人が好意的であっても、不必要に政治の話や歴史の話はせず、相手の感情を煽るような発言を控えましょう。ここは南京だということを意識して過ごすことが大切です。

注意点4：カードのスキミング

クレジットカードの利用時はカードのスキミングに気を付けましょう。とある店舗でカード決済をしたら、しばらく後に身に覚えのない高額請求が来たという事例もあります。クレジットカードの利用には注意が必要です。

南京の治安が悪いエリアや時期

Photo by zhimai-zhang on Unsplash

南京で注意が必要な場所や時期、観光スポットを紹介します。

南京はインフラも発展した経済都市で、治安も安定しています。犯罪は減少傾向にありますが、場所によってはスリや置き引きなどが発生しています。特に繁華街や混みあう店内、交通機関の車内は注意が必要です。

注意が必要なエリア

南京駅

南京駅は沿岸地域の都市部と内陸地域の農村部から多くの鉄道が乗り入れる駅なので、出稼ぎ労働者や観光客で混みあっています。スリや置き引きが非常に多いので、くれぐれも注意しましょう。

南京は「中国三大かまど」の一つで、夏は猛暑日が続きます。南京駅の駅舎は冷房がとても効いているので、現地の人が涼みにやってきます。中には酔っ払いもいるので、関わらないようにしましょう。

中央門商圏

中央門商圏は南京駅の北にあり、専門卸売市場と販売店が集まった商圏（商業エリア）です。南京駅や長距離バスターミナルに隣接している非常に混雑していて、軽犯罪が多いエリアです。専門卸売市場は掘り出し物を探す楽しみもありますが、観光客はぼったくりに遭う可能性があるので注意しましょう。

注意が必要な時期

12月13日南京大虐殺犠牲者国家追悼日

2014年に12月13日は南京大虐殺犠牲者国家追悼日と決定されました。この日は南京で追悼行事が行われ、南京市のメディアからエンターテイメントが消えます。現在まで大規模な反日デモは起きていませんが、この日は公の場では騒がない、祝いの言葉を避けるなど、現地の人に配慮した行動をとりましょう。

春節、労働節、国慶節

旧正月の春節、5月の労働節、10月の国慶節（建国記念日）などの長期休暇は中国国内の観光客や帰省客で鉄道、航空や駅周辺はとても混みあいます。犯罪も増えるうえ、交通機関のチケットは高額なので、この時期の旅行は避けた方が良いでしょう。

南京の治安が良いエリア

Photo by dendy on Pixabay

南京の治安が良いエリアとおすすめの滞在先、観光スポットを紹介します。

夫子廟地区（孔子廟地区）

南京市の南にあるのが孔子を祀る夫子廟地区です。中心にある大成殿や、中国最大の科挙の試験場として有名な江南貢院、中華門など、歴史建築物が集まる地区です。近年は周辺に飲食店やショッピングスポットが増え、観光客で賑わっています。道幅は広く、整備されているので軽犯罪も少ない地区です。夜も食事やライトアップを楽しめます。

おすすめの宿泊エリア

新街口商圏

南京には6つの商圏があります。その中で最も賑わっているのが新街口商圏です。新街口商圏は洗練された街並みのビジネス街で、大手外資系ホテルが集まっています。いずれもセキュリティがよく、安心して宿泊できます。また南京駅からアクセスが良いこともおすすめのポイントです。

治安が良い観光スポット

中山陵

中国建国の父、孫文の眠る中山陵です。南京駅からバスで1時間ほどの郊外にあります。広大な敷地のなかにある紫金山の頂上に、孫文が眠る廟があります。孫文は今も中国の人々に人気があり、中山陵も国内外から多くの観光客がやってきます。入場は無料ですが、市中心地からは離れていること、敷地内は広く、スリなどの軽犯罪が起こりにくいことからゆっくり過ごせるスポットです。

その他の観光スポットについては「南京の魅力とおすすめ観光スポット5選【中国在住者が紹介】」で紹介しています。

南京旅行の防犯対策

Photo by jennifer-chen on Unsplash

トラブルに遭わないための防犯対策を紹介します。

防犯対策1：パスポートの取り扱いに気を付ける

日本のパスポートは海外で高額で取引されるため、盗難やコピーが相次いでいます。パスポートはセキュリティポーチなどに入れて厳重に保管・携帯しましょう。

防犯対策2：ネット詐欺の予防

ホテルやツアーの予約、オンラインショップでの購入時は、相手のメールアドレスのドメインをチェックしましょう。ホテルと関係のないドメインや、フリーメールアドレスなどとはやり取りせず、直接ホテルやツアー会社に電話をし、確認しましょう。

また、取引途中でドメインが変わるケースがあります。その場合は気づいた時点で取引を取りやめ、電話で先方に確認をとりましょう。

防犯対策3：条例を確認しておく

中国と日本の条例は違い、違反すると旅行者でも罰金を科せられます。例えば以下のようなものがあります。

防犯対策とは違いますが、楽しく安全な旅行をするために中国の条例を理解して守ることは大切です。

トラブルに遭ったときの対処方法

Photo by jennifer-chen on Pixabay

海外では予期せぬトラブルが起こることがあります。トラブル発生時の対応や緊急連絡先を事前に調べておくことで、万が一トラブルに遭った時も必要以上に慌てることなく対応できます。

パスポートの紛失

パスポートを紛失したら、「帰国のための渡航書」を申請する必要があります。まず最寄りの派出所で事案発生証明を入手します。次に所管の出入境管理処で旅券紛失証明を受け取り、その後日本国総領事館で帰国のための渡航書を申請します。詳しくは「旅券を紛失（盗難）、破損（焼失）した場合の手続き」をご確認ください。

交通事故

南京で交通事故に遭ったら、すぐに警察「110」か、交通事故専用の「122」に連絡しましょう。また、警察への連絡と同時に加入している海外旅行保険の窓口へも連絡するようにしましょう。

「110」も「122」も日本語の対応はなく、中国語と英語のみです。警察に必要最低限のことが伝えられるよう、事前に重要な言葉はメモしておくと良いでしょう。

ケガや体調不良

南京市には、外国人専門外来が設置されている公立病院と、外国人向けの私立病院もあります。その中には日本人医師や、日本語が堪能な医師や看護師が常勤している病院があります。言葉に不安のある方は以下の情報をご参考ください。

環球医生南京建鄴医療中心（グローバルドクター南京建鄴クリニック）

莱佛士医療南京（ラッフルズメディカル南京）

南京の緊急連絡先リスト

在上海日本国総領事館について

上海市、江蘇省、浙江省、安徽省、江西省を管轄する日本の総領事館です。管轄地に居住、滞在する日本人の保護や行政サービスなどを行っています。交通事故などのトラブルにも相談に乗ってもらえます。

基本情報

南京旅行の治安まとめ

Photo by junyao-yang on Unsplash

南京旅行を楽しむためには、事前の防犯対策が重要です。防犯グッズを利用して、より安全・安心に旅行を楽しみましょう。

中国WiFiレンタルのご案内

中国WiFiレンタル500MB

1,270円/日

このプランで申し込む

中国WiFiレンタル無制限

1,300円/日

このプランで申し込む

中国WiFi
について詳しく知る